ファリダット(2007/10/22)
父 Kingmambo
母 ビリーヴ(母の父 サンデーサイレンス)
松元茂樹厩舎
母はG1 2勝のスプリント王。本馬が初仔となる。絶好調のノースヒルズマネジメントの大将格ということで俄然期待度は高い。netkeibaPOGの10月22日現在では登録者数がアドマイヤテンカを抜いて1位となっている。期待度の高さが伺える。
11月17日の京都1600m戦で武豊デビュー予定。POGドラフトシーズンには2000mあたりで、という噂も結構聞いたが、まずはマイルからスタートするということで、選択肢の幅は広くなりそうだ。あっさり勝つようなら、クラシック目指して、長めを使いつつ適正を見るのだろうか?
父Kingmanbo、母サンデーサイレンスの組み合わせは3頭居て、いずれも今年の産駒。母スティルインラブ、母ダンスパートナー、そして母ビリーヴといずれもG1馬が母となっている。
種付けするにあたって渡米の必要があるので、よほどの牝馬でないと実現しない組み合わせとも言えるが。母父サンデーサイレンスの牝馬が蔓延する日本競馬界にあっては、1つの選択肢となりえる組み合わせなのだろう。来年からは父キングカメハメハ(父父がキングマンボ)の仔も登場する訳だが、キングカメハメハのPOGドラフト時の取捨選択の1つとして参考にしたい馬である。
デビュー前ということで、マイナス要因をあげておくと、母ビリーヴは1400m以上の全てのレースで連対をしていない、極端なスプリンターである。関係ないけど、香港スプリントの1000mも惨敗している。本馬は父Kingmamboということで、ある程度の距離適正を期待されてそうだが、Kingmamboの仔も基本的に短距離馬の傾向が強い。
エルコンドルパサー(JC)、アルカセット(JC)、キングカメハメハ(日本ダービー)と3頭の東京2400mG1馬を輩出している点で、大物の場合には距離など不問!とは言えそうだが。
母自身は優秀な成績だが、その他の兄弟がさっぱりな点も見逃せない。また、母が短距離の有名馬というとフラワーパーク、ニシノフラワー、ブロードアピール、エイシンバーリンあたりが思い浮かぶが、いずれもPOG的な観点でいえば物足りない。
母のスピードと父の底力が上手くかみ合うのは、本当に難しい事なんだなと思う。
色々とマイナス要素を書いてみたが、期待値はかなり持っているので京都マイルをいきなり快勝して、シンザン記念でも狙って欲しい素材である(弱気)